摂食障害克服のための対策
心優しい勇者たちへ
摂食障害歴 25 年の間に、実際に私がどのような方法で克服していったのかをご紹介します。
まず前置きとして、「これをして治りました!」と、ある日突然快方したということではなく、
その都度気付きを得ながら、それぞれの課題から納得を経て、徐々に楽になっていったという感じです。
人それぞれ回復の度合いによって受け取れるもの、まだ早いものがあると思うので、
今のご自身にできそうなことでピンときたものを気負わず続けてみてください。
最終的な結論として、何を自分に満たせば良かったのかは、最後に書きたいと思います。
まずは私が試して良かったことと、それによりどう変化したかを、時系列に箇条書きにしていきます。
摂食障害克服のための対策
- 病院につながる
- 自助グループ・ミーティング
- 依存症について正しく理解する
- 親子関係や人間関係を見直す
- 自己表現をする
- パターンの分析
- 好きなもの、美しいものに囲まれる
- 自分でいられる居場所を見つける
- 体重計に乗らない
- 気が済むまでやる
- 諦める
- 完璧にしない
- 夢を持ち続ける
- 自分をもてなす
- 誰かの役に立つ
- まとめ
01. 病院につながる
私は 18 歳で摂食障害になりましたが、初めの8 年間は病気の自覚や知識もなかったので自分一人で抱え込んでいたのですが、26 歳の時にインターネットで自分と同じ症状の人がいることを知り、摂食障害や、アルコール、薬物、ギャンブルなどの嗜癖を扱う依存症専門の病院へ入院し、ようやく治療を開始したという経緯があります。
入院当時、「回復は平均的に発症から治療につながるまでの年月の 3 倍かかる」と言われましたが、私の場合はこの計算式に当てはめると 24 年かかるということになり、その通りになってしまいました。
ほかの事例を見聞きしても、慢性化する前に早期に治療することが、長期化を免れるようです。
病院では、精神科医、カウンセラー、社会保険福祉士、看護師はもとより、同じ病気の患者さんと出会うことができるので、悩みを分かち合うことが大きな癒しや支えとなりました。
依存症専門病院では、診察やカウンセリングの他に、病気についての勉強会や、次に挙げるグループミーティング、家族の会、回復者によるメッセージを聞く機会があります。
一人で抱えてきた荷をおろし、安心できる人と場所の中で、ステップを踏みながら問題と向き合い、気付き、整理していくことをじっくりと取り組みます。
思考や行動の癖の修正を、自分の気付きの上でなされていきます。
人と出会うことで、自分を変えていくきっかけも増します。
気付いたこと・変化したこと
- 苦しんでいるのは自分だけではなかった
- 家族の病だった
- 同じ悩みを抱える人と出会い分かち合うことができる
- 色々な人から体験談を聞くことができる
- 私の話を否定せず聞いてくれる
- ひとりぼっちではない
自己否定感→自己肯定感
02. 自助グループ・ミーティング
食べることや感情に問題を抱えた者同士が集まり、自分のことを話して、棚卸ししていく。
静聴、批判やアドバイスなどは禁止、言いっぱなし聞きっぱなしで外へ話を持ち出さないというルールのもと、安心して自分の話をして、仲間の話を聞き、共感しながら自己肯定感を育てていく。
主な自助グループをご紹介します。
気付いたこと・変化したこと
- 分かち合い、響き合い、力を与え合うことができる
- 言いづらい気持ち(たとえば死にたい気持ちなど)を言葉にすることで楽になる
- 同じ問題のある人たちから回復へのヒントをもらえることがある(相手が鏡となり自分を知る)
- 否応なしに自分と向き合う場所と時間ができる
- 自分の避けてきた問題を認め、どの段階に自分がいるのか仲間を通して確認できる
- 人を変えることはできないが、自分を変えることはできる
03. 依存症について正しく理解する
依存症は甘えだとか、世間では未だに誤解されていますが、病気について勉強し、正しく理解し、自分を責めないようにしましょう。
おすすめの本をご紹介します。
Check this out: 焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識 日東書院本社
Check this out: 拒食症・過食症を対人関係療法で治す
紀伊國屋書店
Check this out: ダイエット依存症 (こころライブラリー) 講談社
Check this out: 愛情という名の支配―家族を縛る共依存 海竜社
Check this out: アダルト・チャイルドが自分と向きあう本 アスク・ヒューマン・ケア研修相談室
Check this out: アダルト・チャイルドが人生を変えていく本 アスク・ヒューマン・ケア研修相談室
Check this out: 摂食障害から回復するための8つの秘訣 回復者としての個人的な体験と摂食障害治療専門家として学んだ効果的な方法 星和書店
04. 親子関係や人間関係を見直す
子供にとって産まれてから最初に出会い絶対的な存在である親との関係が、その後の人生の鍵となります。
自分のこれまでのルーツを遡り、どんな影響を受けて今があるのかを客観的にとらえることで、今後の人間関係を見直していきます。
「終わったことは忘れて、これからのことを考えなさい」と私も色々な人から言われました。
しかし、「私にとってはまだ終わっていない。だから今の苦しみがある。自分で納得して終わらせるのは私だ」と強い意志を持って、今も影響を及ぼしている未解決な過去と向き合わなければ、自分らしく生きる道へと進むことはできません。
気付くことはショックだと思います。
私もそれまでは、「親に愛されている」と疑いもなく信じていました。
「アダルトチルドレン」や「共依存」関連の本を読むうちに、私が愛だと思っていたのは「条件付きの愛」であったこと、本当の意味で親から愛されていなかったことに気が付いて、あまりのショックにしばらく無気力になりました。
18 歳の時でした。
でもその気付きがあったから、人生を立て直すキッカケができました。
もし親との関係にモヤモヤするものがあれば、その根元から見直して心理の仕組みを理解すると、はっきりしなかったものが言語化することで楽になるかと思います。
おすすめの本をご紹介します。
Check this out: 「やさしさ」と「冷たさ」の心理(愛蔵版)
PHP研究所
Check this out: 自分に気づく心理学(愛蔵版)
PHP研究所
Check this out: 言いたいことが言えない人(愛蔵版)
PHP研究所
Check this out: 母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)
気付いたこと・変化したこと
- モヤモヤの正体がわかった→自分が悪かったのではなかった
- 「無条件の愛」と「条件付きの愛」について理解
- 私は親に対して怒りを持っているという自覚
- 親もまた、親から愛されていなかった→連鎖
- 心理学にあまり傾倒すると、感情をカテゴライズしすぎて機微を見落としてしまうことは、もう少し後で気が付いたこと
- 親への「怒り」の先にある「許し」までは、かなりの紆余曲折があることは、20 数年後に回復してからわかったこと
- 人の問題を自分のせいに思ってしまうという、自他の境界線が曖昧なことについて理解する
- 「親子とは」「自立とは」「愛とは」「自分らしさとは」「生きるとは」など掘り下げて哲学する
05. 自己表現をする(自傷で表現してしまうことも自分に許す)
好きなこと、得意なことを楽しみながらやることが、心身にとって良い作用があり、継続できます。
私の場合は会話が苦手なので、楽器演奏や歌うこと、作曲、絵を描く、塗り絵、手芸、日記、ホームページ作り、ブログなどやっていました。
摂食障害やひきこもりになる方は、真面目で頑張り屋さんが多いと思います。
自分の表現したものの出来不出来を重要視し、誰よりも自分を批評して苦しくなってしまうこともあるかもしれませんが、できるだけプロセスを楽しむ気持ちを大切にします。
結果に一喜一憂し過ぎてしまっても、「それも自分、これも自分」と、湧き上がる感情を自分の「一部分」として静観します。
それができなくても、できない自分を気づくだけでオッケーです。
過食嘔吐や拒食、ひきこもりなどの自傷も、自分の一部分であることを思い出しましょう。
自傷でしか自分を表現できなかった方も、その内の少しの時間、自傷を離れて心や身体が喜ぶことを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ゼロか百思考で自傷は一切ダメではなく、これまで生き延びてこれた支えとしての自傷を許して、一方で好きなこと、得意なことを楽しむことも自分に許します。
気付いたこと・変化したこと
- 私は楽しんでもいいんだ!
- いつも頑張って成果を出さないと価値がないと思っていたけれど、この緊張感を緩めるために自傷していた
- 好きなことをしている間は、時間を忘れ没頭し、嫌な気分から離れられる
- 自分を大切にするという意味がわかってきた
06. パターンの分析
どんな事があった時に過食や拒食に走ってしまうかをノートに書き出してみます。
誰にも見られないノートなので、誰も傷付くことはありません。
矛盾があっても構わないので、自分の弱点や傾向を知るために整理しましょう。
例えば・・・
○ 心の通わない家族のいる家に帰る前に景気付けに過食
○ 苦手な人に会う前に感情を鈍らせるために過食
○ 言いたいことを言えなかった鬱憤ばらしに過食嘔吐
○ 一人の時、不安や淋しさを紛らわすために
○ 部活、試験、仕事など無理が続いた後
○ 人と会って、別れて一人になった途端、緊張が緩んで(または緊張を緩めるために)
○ 親と話し合い、平行線で分かり合えなかった時
○ いつも人に合わせてしまう、本当の自分を見せられない
○ 絶食が続いた反動で過食
○ 過食してしまったので絶食でリセット
○ 正しいことで言いくるめられて言い返せなかった時
○ なんとなく、特に何もなくてもいつもの習慣で
思考や行動のパターンに気付くだけで、得体の知れないものに振り回されている状態から、距離を置いて予測したり、落ち着きを得ることができるようになります。
気付いたこと・変化したこと
- 心と身体は一体、相互作用
- 自分をコントロール、支配は続かない
- 自分を下に見ているのは自分であった
07. 好きなもの、美しいものに囲まれる(罪悪感に負けない)
好きなもの、美しいものに囲まれると気分はあがるものです。
しかし自分が自分に罰を与えている時、その輝きが自分に相応しくないとして避けてしまうことがあると思います。
例えば・・・
○ ちょっと奮発して買ったお気に入りの食器は、私が将来〜になるまでおあずけ
○ キラキラしたアクセサリーは自分に不釣り合い(と思い込んで)で恥ずかしい
○ 目立たないように黒っぽい服を着る
○ ジャージに毛玉だらけの靴下が自分に相応しい
○ 窓から降り注ぐ太陽の光が眩しい、カーテンは閉めっぱなし
○ 新しいもの、キレイなもの、旬や流行りのもの、高価なもの、手のかかっているものは自分にはもったいない
自分には合わない、それを身につけるに値しないと思うことも、あえてやってみます。
物は使わないと意味がありません。
物が主(ぬし)になっている状態から、自分を主にする意識改革が必要です。
最初は調和できてないように感じても、美しいものや明るいものでまとっていると、それに合うような自分に変化していくものだと教わりました。
ここで注意したいのは、自分を大きく見せるために見栄を張るのとは違うということです。
その判別は、苦しいかどうかで見分けます。
気付いたこと・変化したこと
- 美しくなろうとすることを自分に許す
- 私は素敵なものを所有し幸せに感じていい
- 自己投資していくうちに自尊心が育ち罪悪感は薄れていく
08. 自分でいられる居場所を見つける
背伸びしたり、小さく見せなくても良い、自然体でいられる安心感の中で、「この私でも愛される」という自己肯定感が生まれます。
反対に、期待に応えなければ見捨てられるという緊張感の中では、自分の事は後回しになり、評価を得ることが最優先になり、受身の生き方になっていきます。
損得や条件抜きに、お互いの違いを尊重し、共感を楽しみ、成長や幸せを喜び合えるような人との出会いは、自分を愛することを教えてくれます。
心を開くまでに時間がかかるかもしれませんが、勇気を出して飛び込むのは一瞬です。
大勢に好かれなくても良い、誰か一人でも理解者に出会えたら強くなれます。
気付いたこと・変化したこと
- 心が喜ぶと、胸や背中がポカポカあたたかくなる
- 弱さを見せても嫌われないどころか、距離が縮まる
- 「ここに居ても良い」「あなたと一緒にいて良い」という安心感
- 私は愛される存在である
09. 体重計に乗らない
体重やサイズ、カロリー、成績など、数字は自分の努力が目に見えるので、心の拠り所を求めるあまりとらわれ過ぎることがあると思います。
食欲、体調、好みなど内なる声をないがしろにし、体重を減らすことが最優先になり、あたかも体重こそが私自身の価値を示す指標とばかり躍起になり、そのこだわりは次第に強化されていきます。
体重が 0.5 kg でも増えようものならパニックになり、または、予定外の食べ物を口に入れてしまったときの敗北感といったら、自分の存在を脅かされるほどの一大事に感じます。
体重の僅かな増減で一喜一憂し、社会生活が送れないほど不安定になるのなら、体重から距離を置くためにいっそのこと体重計には乗らないことに決めました。
病院で測定される時も、看護師さんに体重を読み上げないよう、数値を見せないようお願いしました。
本当は、食品の重さを計ったり、カロリー計算したり、食料品のパッケージにあるカロリーを見るのも控えたいところですが、こだわりによる不自由さと同時に安心材料でもあるので、これらは許容しました。
回復とともにこだわりの強さも自然に緩んでいくものです。
気付いたこと・変化したこと
- 私は体重ではない
- 太ったら蔑まされ、痩せたらチヤホヤされることもあるが、全てではない
- 肉体や美しさ、価値観は変わりゆくもの
- 痩せようが太ろうが、年を老いても、一貫した「私」がいる
- 肉体を剥がした魂を感じる
10. 気が済むまでやる(落ちるところまで落ちる)
「底付き」とよく言われます。
「なんとかなる」うちは、回復に向けての覚悟にまでいたらず、無力であることを認めることがなかなかできないものです。
コントロールが徐々に効かなくなり、言動が矛盾だらけで信用を失い、自己嫌悪に苛まれ身動きがとれなくなっていきます。
尻拭いをしてくれていた家族(イネイブラー)からも見放され、お金も底をつき、友人は離れ、家を失い、身ひとつになってようやく現実と向き合うことができたと話してくれた仲間がいました。
人によって底つきの程度はまちまちだと思いますが、底つき前と比べて、自分にとって何が本当に大切なのかを見つめ直し、「腹が据わる」大きな転換期になることは間違いありません。
気付いたこと・変化したこと
- 私には治りたい気持ちと治りたくない気持ちがある
- 生きたい気持ちと生きたくない気持ちがある
- 努力の方向性を見直す
- 役割を離れた私個人と向き合う
11. 諦める(執着を手放す)
諦めるというと、ネガティブな印象があると思いますが、「等身大の自分で楽しく生きること」を始めようとした時、これまでの型を壊す必要があります。
今までは実際の自分を軽視し、既存の理想の型に無理矢理合わせようとしてきました。
これからは、自分の型を打ち出し、私らしく生きていくことに目覚めます。
私は、「〜kg まで痩せなければ人に会えない」といった根強い信念がありました。
食事に対してもたくさんの厳しいルールを課していました。
それらは同時に、安心や言い訳の材料になっていて守ってくれている側面もあったので、手放すことに強い抵抗を覚えましたが、終わりのない悪循環を断ち切るには、この仮初めの安心を追いかけるのをやめにしようとある時思いました。
本物の安心を得るためには、何かを諦めてスペースを空けなければなりません。
目標のひとつひとつ、自分がそれに合わせているか、自分にそれが合っているかを見極め選別していきます。
例えば・・・
○ 9 号の洋服を着るために痩せなければならない → 今の体型に合った洋服を新調する
○ 何年も無理なダイエットをしている→ ダイエットをやめ、自然にゆだねる
○ 健康のために毎日欠かさずウォーキング → 体調が悪い日は休む
○ 間食は一切しない → 食べたい物をおいしく食べる
○ 人に嫌われないように我慢して合わせる → 自分を出して合わない人とは距離をとったり卒業する
○ 使ってない物でたまっている → 今の自分に不要な物は処分し、必要な物が入るスペースをつくる
こうして外界から自分へと基準をシフトし、自分にとっての大切なものが明確になり、的が定まったことにより省エネ化が進み身軽になります。
気付いたこと・変化したこと
- 行き交う健康に関する情報を鵜呑みにせず、自分に合っているか否かで選択する
- 標準体重や美容体重より、自分にとってのベスト体重がある
- 人それぞれに適材適所があり、優劣はない
- 自分がワクワクするものを大事にする
- 全て理解し合えなくても、嫌われないし嫌いにならない
- 違いを楽しむ
- やりたくないことはやらなくていい
12. 早寝早起き、規則正しい食事、運動も完璧にしない(いい加減がちょうどいい)
11. 諦める(執着を手放す)と重なりますが、自分の身体や心に、今私はどうしたいのかを尋ねる練習を繰り返していきます。
人からの期待、習慣、常識などにより動かされてきた回路を、自分の欲求、直感に従う回路へ変換します。
自分が良いと刷り込んできたものは、本当に自分にとって良いものなのか、今一度考えてみます。
摂食障害やひきこもりになる方は、完璧主義で白黒思考の傾向があると思いますが、疲れている時はムチ打ってストイックに頑張らなくて良いのですよ。
厳しいルールにガンジガラメにしないと、糸の切れた凧のようにどうにかなってしまうのではないかと不安に思いますが、制御不能で暴れ回ったとしても、必ずいつかはシラフで帰ってくるものです。
「暴走しても、必ず戻ってくる」ことがわかると、翻弄されている只中であっても、心の片隅に落ち着きも共存しているので、呑み込まれ過ぎなくなります。
私にも、「こうと決めたら、何がなんでも、いつでもどこでも、そうしなきゃいけない」という信念がありました。
でもそれには無理があると、何年もかかってわかりました。
食事や運動、睡眠について一般的に健康に良いと言われていることも、自分にとっての健康に良いこととは、必ずしもイコールではないということ、それは回復についても同じです。
摂食障害も完璧に治さなくても良いのです。
自分の中の様々なパートと折り合いをつけながら、私らしさを指針に失敗も楽しむゆとりを持つと、テキトーという幅が生まれます。
気付いたこと・変化したこと
- 外に合わせない、自分に合わせる
- 人それぞれ質が違う
- 何事もやり過ぎない
- 完璧は不自然である
- 自分が作ったルールに自分が支配されていた
13. 夢をもち続ける
夢をもつと、たとえ摂食障害によって一時的に暴走したり萎えることがあっても、自分の中心に戻ることができます。
今夢がない方は、見つける手がかりとして次の項目を自問してみましょう。
○ 時間を忘れるくらい夢中になることは?
○ 小さい頃から大好きなことは?
○ 人からよく頼まれたり、お礼を言われることは?
○ 真剣になることは?
○ 誰かに憧れたり、真似したいと思うことは?
○ 真心を込めてできることは?
○ お金や時間をよく使うことは?
○ 自然と身体が動くことは?
○ 離れようとしても離れられないことは?
○ 本当に愛していることは?
○ 人の役に立てそうなことは?
○ 最善、最大、最高の願いは?
これらを組み合わせて、何かできそうなことをイメージします。
まず自分が喜んでできること、次に人に喜んでもらえること、そして宇宙も喜ぶこと。
イメージできたら、今日から「なりたい自分」になるためにできることを始めます。
毎日、「なりたい自分」をイメージしながら継続します。
途中、過食が来ても、拒食が来ても、自分を責めないでください。
また「なりたい自分」へ戻ってきたら良いのですから。
気付いたこと・変化したこと
- 生きる意味が見えてきた
- 私にも何かできるかもしれない
- 自分を活かす(生かす)のは自分
- ワクワクしてきた!
14. 自分をもてなす
自分を無価値だと思っている時、自分を大切にすることができません。
それが習慣的に当たり前になっていたら、自分を大切にするということがどういうことなのかもわからなくなっています。
自分自身が思っている通りになってしまうくらい、思いというのは思うほどに強化していきます。
そこで、逆の発想で、自分を価値ある素晴らしい人と思ったら、自分を大切にできるのではないか、と仮定してみましょう。
自分自身を洗脳していくのです。
お客様をおもてなしする時は、どう振る舞うかを考えて、一人二役で自分をもてなし、もてなされます。
例えば・・・
○ カーテンを開け太陽に当たる
○ 窓を開けて風通し良くする
○ 玄関、水回りを綺麗にする
○ 部屋を片付ける
○ 綺麗な色のファッション
○ 心を込めて料理する
○ 素敵な食器に盛り付ける
○ ゆったりと楽しみながら食事をする
○ 向き合って会話を楽しむ
○ 入浴剤を入れた湯槽にゆっくり入る
○ 肌触りの良いパジャマや寝具
○ アロマを焚いてみる
○ 気分があがるインテリア
○ お花を生けてみる
○ 古いものは新しく変える
○ 気分を良くする
○ 微笑む
自分を大切にしている人から見たら、当たり前にしていることかもしれませんね。
自分を後回しにしている人から見たら、自分には贅沢だと思うかもしれませんが、たまにはスローな時間を優雅に過ごしてみることをおすすめします。
気付いたこと・変化したこと
- 自分を大切にすることの真意がわかってきた
- 気分が良い
- 今を生きよう
15. 誰かの役に立つ
人は誰かの役に立っている時、心が明るくなるものです。
まずは身近な人を笑顔にすると、幸せの波紋が広がり、さらにまた幸せが幸せを呼ぶビッグウェーブが生まれます。
私が悩みの淵にいた時、一番もらって嬉しかったのは笑顔でした。
「ありがとう」や「おはよう」のニコッとした笑顔。
こんなささやかなことでも、人の心をあたためることができるのですね。
微笑むと微笑みが返ってきて、お互いに嬉しくなります。
また、自分が乗り越えてきたことは、悩んでいる人の気持ちが誰よりもわかるので、力になれるかもしれません。
自分の知っている良い事を、惜しみなく教えてあげましょう。
気付いたこと・変化したこと
- 笑顔を心がける
- 苦しみは喜びに変えられる
- 苦しみに感謝の念が湧いてくる
- 苦しんだ過去を人のために役立たせる
- 自分も周囲も幸せになる
- 幸せは外ではなく内にある
まとめ
私が実際に試して良かったと思う対策を 15 のステップに分類してご紹介しました。
何か興味を惹くものがあれば、参考にしてください。
私が長い闘病の末に辿り着いた、「何を自分に満たしてあげたら良かったのか」のテーマですが・・・
○ 自分を愛すること
○ 人生を楽しむこと
○ 周囲を幸せにすること
○ 命に感謝すること
に集約されました。
苦しみ、悲しみ、怒り、淋しさ、虚しさ、嫉妬、卑下、憎しみ・・・といった負の感情の旅路を経て達することができた境地だと思っています。
明暗は表裏一体なのですね。
これまでの生き方を見直し、そこから学び、明るい人生へ転じるのはあなた自身!!!
あなたの人生を、あなたらしく歩まれることを願いながら、これからもお役に立てそうなことを発信していきたいと思います。
本来の自分を取り戻し、
喜び楽しむ日々を送られることを、
いつも応援しています。
今日も生かされていることに、
ありがとうございます。
森山 華伊
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