心優しい勇者たちへ
摂食障害や
ひきこもりに悩む方々と共に
明るい未来を目指す
森山華伊です。
「良い人」と聞いて、
どんなことが浮かびますか？
今回は、
つい「良い人」の振りをしてしまう
心の仕組みと、
思い込みを解放する方法を
シェアしたいと思います。
「良い人」の内情
あの人って「良い人」なんだけど・・・
なんか物足りない。
頼りない。
何を考えているかわからない。
一緒にいると純粋すぎて
こちらが悪い人のような気になってくる。
良い人なんだけど・・・って、
後ろに「つかみどころのなさ」について
言われることが多いような気がします。
どういうことが嫌いで、
何を大切にしていて・・・という
その人自身のイメージが、
当たり障りのなさでコーティングされ
個性がぼやけてしまっているからではないかと思います。
「良い人」と言われて、
特段悪い気もしないけれど、
さほど嬉しくもない・・・
そんな曖昧なとらえどころのなさが
イメージにも反映されているのかも
しれませんね。
元々生粋の「良い人」は別として・・・
「良い人」の仮面を外せないでいる、
「良い人癖」を持っている人は、
波風立てないおとなしさが、
かえって自分の幸せを
遠ざけていることがあります。
相手の機嫌を損ねないように、
その場の空気を明るくするために、
たえず接客業のような緊張から
ニコニコ仮面で過剰適応している人も。
では、どうして
「良い人」の仮面を
外せないのでしょうか。
それは・・・
「いつもニコニコしていなさい」
「自分のことより
相手の喜ぶことをしなさい」
「いつも感謝し愛しなさい」
「笑顔でいれば愛される」
「できないほうが愛嬌がある」
「出る杭は打たれる」
このような言葉を身近な大人に
幼い頃言われたのかもしれません。
または、過去に心を開いて
本心を見せたとき、
思わぬ反応がかえってきて
傷付いたのかもしれません。
「キレイでいなければ愛されない」
そう思い込むようになった出来事は
人それぞれですが・・・
なんにせよ、
自分の黒い部分を許せないから
（黒さを持っていると汚く感じる）、
キレイになろうともがいているのでは
ないでしょうか？
そして同時に、
キレイなものに嫌悪感もある。
なぜなら、どこか嘘くさいと感じるからです。
人間の泥臭さに共感し、
キレイゴトを受け付けないのは、
あなたがそれを大切にしたいからです。
「真実」や「本質」を
本能的に求めているのです。
それにも関わらず
「良い人」であろうとするのはなぜでしょうか？
それは・・・
人から認められたいからです。
しかも、
認められないと生きていけないくらいの
強い欲求です。
攻撃される恐れからの防衛反応として
「良い人癖」ができたのです。
「だから、悪い」と
責めているのではなくて・・・
生物としての本能で
「怖いことから逃げる」のは
真っ当な反応ということです。
そこで、その思い込み・・・
「良い人でないと愛されない」は、
本当にそうでしょうか。
あなたの周囲を見渡してみてください。
あなたが素敵だと思う人は、
あなたの目指す「良い人」ですか？
思い込みができたワケ
「良い人でないと愛されない」と
信じるようになったきっかけは何ですか？
たとえば・・・
あなたが小さかった頃、
ネガティブな感情を話した時・・・
「そんな感情をもってはいけない」
「美しくありなさい」
と親に怒られた。
そして、感情には
良い悪いがあって、
良い感情しか持ってはいけない、
悪い感情を持ったら悪い人・・・
という思い込みができたとします。
あなたはポジティブは良くて、
ネガティブは悪い、
だからネガティブを認めることが怖い。
自然に湧き上がるネガティブを
気付かないように、
無意識に追いやることを、
無意識でやるようになった。
ネガティブを少しでも感じると
罪悪感でいっぱいになった。
（身近な人にネガティブを感じると
イライラしてくる）
そして罰として、自分を責め続けた。
キレイに憧れる反面、
どこかで嫌悪していた。
汚さの中の美しさに惹かれた。
それなのに、
自分はキレイになりたがっている。
そして、キレイであらねばのあまり、
キレイになることを拒絶する。
なぜなら、本当は、
どんな自分も認めたいと思っているから。
ポジティブもネガティブも表裏一体、
どんな感情も許したい。
どんな状態の自分も、
オッケーしたい。
だけど、「思い込み」が
自分を責め立てる。
「素の自分は愛されない」
「完璧な人にならないと
人に会えない」
「楽しんではいけない」
これらないないづくしの禁止によって
自分に揺さぶりをかけないように、
影響をうけないようにしてきたのです。
つまり、
「良い人癖」ができたおかげで
傷付くことから自分を守ってきたのです。
思い込み解放５ステップ
あなたがこの「良い人」を卒業して
「本当の自分」で生きようと思うなら、
それをジャマする思い込みを
手放していかないといけません。
まず、「本当の自分」って
悪い人なのか？の疑いもあります。
掘り下げると、
色々な間違った思い込みが
出てくるでしょう。
ここでの「間違った」というのは、
「自分の幸せをジャマしている」
という意味です。
そこで、間違った思い込みを
解放していくには
どうしたらいいでしょうか。
次の ５ ステップで見ていきましょう！
思い込み解放 5 ステップ
１．生きづらくしている思い込みが、
自分の中にあると気付く
２．それを持っているという
事実を受け入れる
３．その思い込みは
本当に合っているのか疑う
４．そうとは限らないとなれば、
「自分の幸せには合わない、
間違った思い込みだった」
ことを認める
５．手放す（解放する）ことで
どんな幸せな自分になるか
イメージする
特にステップ２の「受け入れる」は
簡単そうで難しいです。
数ある思い込みの中でも
頑なに受け入れられないものほど
自分の幸せをジャマしている
最たるものとなっているからです。
受け入れることができていれば、
「良い人」になろうとする瞬間や
なった直後に
気付くことができます。
「あぁ私は今、
傷付くことを恐れているから
こんな反応をしたんだな」
・・・と、客観的に
心を読むことができるようになります。
そうなると、
自分の反応がたとえば、
本当はやりたくないけど
「恐れからのやりたい」なのか、
「本当にやりたい」ことなのかの
判断ができるようになります。
また、「良い人癖」を持っている人は、
「良い人」の仮面を外す時間を
少しずつ増やしてみてください。
あなたがこの記事を
ここまで読み進めたということは・・・
「良い人」と「本当の自分」の
入れ替えを始めるタイミングが
きたということです。
少しずつ、少しずつ
慣らしながらやってみましょう。
嫌なことを言われても、
ニコニコしていたなら、
ムスッとしてみる。
（あなたが嫌がっているのが相手に伝わる）
疲れたと言えなかったなら、
両腕をのばし、
大きなあくびをしてみる。
（あなたが疲れていることが相手に伝わる）
「本当の自分でも
けっこういけるかも！」
となればしめたもの（笑）
「本当の自分は
やっぱりダメだ」
と思う出来事にあったとしたら、
それ以上自分を責めるのをやめて、
本当の自分でいられる人や場、
時間を探すのです。
必ずいます（あります）。
本当の自分が普通になっていくと、
その自分にあった人や物事が
ますます集まってきます。
もうその時には、
「これが自分です！」って
堂々としていることでしょう。
「愛されなくては！」
「認められなくては！」
と背伸びする必要がなくなっています。
「私は愛されていて認められている」
と受け取ることができ、
胸がジンジンと
あたたかくなる感覚にもなるでしょう。
まずは、
「このままでは愛されない」
ところから派生する
「良い人癖」があることを受け入れる。
そして、
「良い人」の仮面を外す時間を
少しずつ増やしていく。
・・・というところから
やってみてください。
今ココに意識を合わせて、
落ち着きを取り戻す。
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森山 華伊