第三者の視点で見てみると
心優しい勇者たちへ
摂食障害や
ひきこもりに悩む方々と共に
明るい未来を目指す
森山華伊です。
摂食障害やひきこもりの
お子さんに対して・・・
歩み寄ろうとすればするほど、
煙たがれてしまう・・・
文句を言ってくるのはいいけれど、
逆にこちらが何か言うとすぐに、
「傷付いた」と被害者意識を
もたれてしまう・・・
病気や障害を大義名分のように、
「弱さ」をアピールしてくる・・・
という関係性が続いていて、
お子さんの言いなりになるばかり。
「いつまで続くのだろう・・・」
と、不安や恐怖を抱えている
ご家族も多いことでしょう。
そこで今回は、
「被害者のままでいたがるお子さんと
加害者にされ続けるお母さんについて」
思いを巡らせてみましょう!
■ 二重のメッセージと二元論
私の知り合いに・・・
毎日のように過食している
お子さん(A 子さん)と同居している、
お母さん(B さん)がいました。
もう 10 年近く悩み、
色々働きかけてみるものの、
のれんに腕押し状態から抜け出せません。
何か話しかけても A 子さんは、
「無言に無表情」を決め込んでいるかのように、
こちらに顔を向けることもありません。
B さんは、A 子さんが何を考えているのか、
全く読み取ることができず・・・
時が止まったかのような A 子さんと、
無情にも時が流れる世の中の狭間で、
不安と恐怖に打ちひしがれていました。
「いつまでこんな生活が続くのだろう」
「あの子は治そうとする気はあるのか?」
「言っていることと行動が矛盾している」
毎日毎日、
部屋にこもって過食する A 子さんを、
B さんは次第に許せない気持ちになり、
その感情は、年々根深さを
増していきました。
「あの子がいるからいっこうに
苦しみから逃れられない。
いっそいなくなってくれたら
楽なのに!」
以前は気にならなかった些細なことまで、
気になって仕方ありません。
「気にしない、気にしない」
と、思えば思うほど、
気になって囚われていきます。
その最たるものが A 子さんの過食です。
「過食を我慢させたり、
無理矢理止めたりするのはいけない」
と習った B さんは、
「食べていいんだよ。
気が済むまで食べていいよ。」
・・・と A 子さんに、
優しく言いながらも心の中では、
「それ以上食べないでね。
これ以上太らないでよ。」
・・・と願っています。
A 子さんは B さんから、
相反する二重のメッセージ、
「言葉」と「無言」に潜む葛藤を、
同時に受け取っています。
■ 実際より大きく強く感じる
A 子さんは毎日の過食により、
いつも頭がボーッとしていて、
身体が鉛のように重たく、
背中を丸め、
足を引きずっています。
そして、
家にいるにもかかわらず、
心が休まらず、
落ち着きません。
トイレに行く時も、
玄関に行く時も、
自分の部屋に行く時も、
いつも背中に
B さんの視線を感じます。
「私の一挙手一投足、見張られている。」
スキンシップしてくる B さんの手を
反射的に払いながら、
「私が太ったかどうか、
確かめているんだわ。」
・・・と思い込み、
過敏に反応しています。
「身体中に穴があきそう・・・」
と思うほど、
B さんの視線による痛みを
感じています。
このように、
心配によって向けられる
視線もスキンシップも、
A 子さんにとっては思わしくない方向へ
作用しています。
「気にかけることが大切」
「スキンシップは大事」
・・・とよく言われますが、
うまくいかないのは何故でしょうか。
■ 本当に楽になるためには
B さんにとって A 子さんは、
「私のせいにする娘」
A 子さんにとって B さんは、
「私を監視する母」
・・・ととらえていました。
お互いに相手のことを、
「自分を攻撃してくる人」
として、見ていたのです。
しかし、
第三者からすると・・・
「お互いさま」
なようにも見えます。
立場を変え、
視点を変え、
時が流れると・・・
攻撃する人もされる人も、
表裏一体、
どちらでもあり、どちらでもない、
というような気持ちになってきます。
B さんにとって
「娘=私を苦しめる人」
というマインドから・・・
娘の「過食」が
私を悩ませているのであって、
「娘自体が憎いのではない」
というマインドへ、
そして、A 子さんにとって
「母=私を苦しめる人」
というマインドから・・・
母の「視線(とらわれ)」が
私を悩ませているのであって、
「母自体が憎いのではない」
というマインドへと、
「現象」と「人物」を分けて
とらえるよう意識付けていくうちに、
少しずつ楽になっていきました。
長い年月をかけて、
多くのネガティブ感情に気付き、
認め受け入れることを続けたからこそ
辿り着いた心境です。
この「被害者意識」の
例のように・・・
どちらが正しいでも
美しいでもない・・・
そう在り続けることもなければ
上でも下でも、
弱いでも強いでもない。
ちょうどいいかげんの
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喜び楽しむ日々を送られることを
いつも応援しています。
今日も生あるすべてに
ありがとうございます。
森山 華伊