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摂食障害克服に 25年 かかった理由

問いと答えで具体化

 

 

 

 

 

心優しい勇者たちへ

 

 

 

 

私は約 25 年間、摂食障害と共に生きてきました。

 

 

病歴が長いので、時々、

 

「何がきっかけで治ったのですか?」

 

「何故、克服までに 25 年もかかったのですか?」

 

という質問を頂きます。

 

 

 

その時に私は、

 

 

「自分と向き合うのを避けて、

 

それをカモフラージュするために

 

色々なことに没頭してきた。

 

親の老いや、

 

年を重ねるごとに多くを失ったとき、

 

“ これから一人で生きていかなければ ”、

 

と必要に迫られて、

 

食や体型などの執着を手放した」

 

 

と答えてきました。

 

 

 

でも、最近話しながら、

 

 

「あまりうまく言葉にできていない」

 

 

そして後から、

 

 

「これが本当の答えじゃないかもしれない」

 

 

と感じるようになりました。

 

 

 

この質問は、

 

たぶん今後も頂くと思うので、

 

 

「何に気付き治ったのか」

 

「何故 25 年かかったのか」

 

 

について、はっきりお答えしたいと思い、

 

あらためて振り返ってみたいと思います。

 

 

 

以下は、自問自答しながら

 

最終的に出た答えまでをご紹介します。

 

 

 

Q. 

一番大変だった時期は何歳頃の自分?

 

 

 A.

26 歳までが一番大変だった。

 

26 歳の時に自分が、

 

摂食障害であったことを自覚し、

 

それまでの 8 年間は病識がなく、

 

異常を周囲に隠し一人で抱えていた。

 

摂食障害という病気だったと気付くまでが、

 

 気付いた後よりも、違った意味の苦しさがあった。

 

何が何だかわからない異常を、

 

隠さないといけなかったから。

 

 

 

Q.

その自分が今、

 

目の前にいることを想像してみて、

 

何が今と違う?

 

 

A.

今は力が抜けている。

 

今は自分に合わせている。

 

今の方が声を出しやすい。

 

今は欠点と思っていることを隠さず出せる。

 

今は前ほど人が怖くない。

 

 

 

Q.

その時の自分に声をかけるとしたら、

 

何と言ってあげる?

 

 

A.

「頑張ってあれこれ付け足さなくても大丈夫だよ」

 

 

 

Q.

それぞれ具体的に、何をして、

 

何歳頃から変化があった?

 

 

A.

 今は力が抜けている。

 

⇒ 40 歳過ぎから、できる人の振りをやめた。

 

「振りをしなくても大丈夫だよ」

 

 

今は自分に合わせている。

 

⇒ 42 歳から、人の感情を自分から切り離した。

 

 「自分を優先に考えていいよ」

 

 

今の方が声を出しやすい。

 

⇒ 40 歳過ぎから、いい人の振りをやめた。

 

 「自分の感覚を信じていいよ」

 

 

今は欠点と思っていることを隠さず出せる。

 

⇒ 42 歳から、自分を受け入れた。

 

 「欠点は魅力だよ」

 

 

今は人が怖くない。

 

⇒ 35 歳から、人とのふれあいを楽しんだ

 

 「あなたといて嬉しい人はたくさんいるよ」

 

 

 

【ここまでの気付き】

 

どの解決法も本に書いてあるような

 

模範解答に感じる。

 

 

取り立てて言う程のことをしたわけではない

 

ことがわかった。

 

⇒ この時点ではまだ深層まで至っておらず(公的)、

 

 まだ私的なところが隠されている。

  

まだ、25 年かかったことの説明ができていない。

 

 

 

自問自答にもどり・・・

 

 

Q.

例えば今の自分が、

 

「振りをしなくて大丈夫」

 

と伝えたとして、

 

そこで当時の自分が、

 

振りをやめることができていたら、

 

「これまでに知識やきっかけがなかった」

 

ということがわかる。

 

 

が、もし今の自分が、

 

「振りをしなくて大丈夫」と伝えても、

 

当時の自分が、

 

振りをやめることができなかったなら、

 

何故 40 歳過ぎに大丈夫になったと思う?

 

 

また、すぐに振りをやめられないなら、

 

どんなサポートをする?

 

 

 

A.

「振りをしなくても大丈夫」ということは

 

若い時から知っていて、

 

自分にも言ってきたが功を奏さなかった。

 

 

年代毎に分けて考えてみると、

 

20 代までは、年上から習う人、従う人、

 

というセルフイメージがあり、

 

生意気にならないよう自分を抑えていた。

 

 

30 代は、世間で言われている女性としてのリミットは、

 

同年代の女性たちよりは気にしていなかったが、

 

求められる女性像でなければ価値が無い、

 

みたいな思い込みはあった。

 

 

同時に、10 代から女性性に抵抗があったので、

 

中性的な鎧をつけていた。

 

 

40 代になって、世間から若さに付随する

 

役割や期待をかけられなくなった気がしたので、

 

やっと自由になった感じがする。

 

 

 

振りをやめられないなら、

 

こちらがダメな部分も出して、

 

「完璧じゃなくてもいい」

 

ということを見せるようなサポートを

 

今の私はすると思う。

 

 

「こんなんでもいいのか」

 

と感じてもらうように、

 

こちらから力を抜いて、

 

それでありながら、

 

しっかりした感じも併せ持つような・・・。

     

 

 

     

【最終的な気付き】

 

今の自分が 20 年前の自分を感じながら、

 

自問自答をするうちにわかったことは、

 

私の場合は・・・

 

 

10 代から女性性に対する抵抗と

 

    嫌悪感があった。

 

⇒ 子供の頃に性に対する傷付き体験があった。

 

(大人からしたら些細なことに感じるようなことも、

 

子供からしたらショックを受け、

 

その後に影響を与えることがある)

 

 

・大人の女性に成長し、

 

    性の対象として見られることが

 

    怖かった。

 

⇒ 子供でいることで親を安心させたかった。

 

・自立して親から離れていくことへの罪悪感があった。

 

⇒ 子供でいる(親よりも弱くいる)ことで、

 

親を淋しがらせないようにしていた。

 

 

・40 歳を過ぎて、

 

    世間の若さに関する期待から

 

    離れることができたと感じた。

 

⇒ 女性は結婚して出産や子育てをする、

 

これが普通であり、

 

これが「女の幸せ」、

 

という昔ながらの、

 

はびこる世間の価値観から、

 

自分の女性らしい部分を隠し、

 

性の対象に見られないようにしていた。

 

他方で承認欲求から、

 

世間が美しいとされる型に、

 

自分を合わせようとしてきた。

 

適齢期が過ぎて身体的な理由から、

 

子供を産まなくてよくなった。

 

(元々私は子供が欲しくなかった。)

 

 

 

これらのことから、

 

私は克服までに 25 年を要した理由が、

 

性や自立での葛藤であったことが

 

言語化できました。

 

 

今の自分だったら、自分が女性であることを

 

喜び楽しめるようになるための

 

アプローチをします。

 

 

性の傷付き体験を先に克服したら、

 

もっと早くに自分の容姿の悩みから

 

解放されたように思うのです。

 

 

そうしたら、

 

「子供が欲しい」

 

と思うようになったかもしれないですし、

 

そのために成就するような恋愛を

 

選んでいたかもしれません。

 

子供が欲しくないことは、

 

それ自体は悪いとは思いません。

 

しかし、何かのブレーキによる気持ちならば、

 

そのブレーキを外していくことで、

 

また違う人生が送れる可能性がある

 

という意味です。

 

 

根本的な問題を掘り下げていくことは、

 

勇気がいることです。

 

それに気付くことで、

 

これまでの人間関係や、

 

自分自身が変わってしまうかもしれない

 

という恐怖があります。

 

今までの慣れ親しんできた現状を、

 

病気を使ってでも続けたい何かがある。

 

私の場合は、

 

両親が自分の人生を楽しんでいなかったので、

 

娘のことでしか楽しみがないように、私の目には映ったので、

 

離れることは悲しませること、

 

と思っていました。

 

私は私、と切り離して捉えていたら、

 

もっと早くに外の世界へ飛び立てたかもしれません。

 

そうするには、両親ともどこか弱々しく感じられ、

 

断ち切ることができませんでした。

 

自分を大人の女性として認めることは、

 

苦しくて、恥ずかしかった。

 

 

薄々気付いていても、

 

向き合わないようにしていたり、

 

無かったことにしても、

 

潜在意識はちゃんと覚えているので、

 

誤魔化している限り、

 

根本的な解決へと至らないといえます。

 

潜在意識から納得するには、

 

表面的な目先のことを直そうとしても、

 

うまくいかないか、

 

良くなったと思いきや一時的であり、

 

ぶり返してしまうことが多いと思います。

 

ご家族など周囲の人は、

 

先程の私の自問自答を参考に、

 

 

・本人のペースに合わせて、

 

    自分で気付くような質問をしていく。

 

(こちら側には答えはない。)

 

 

・雑談風な会話の中で、

 

   言葉にしながら本人が整理していく。

 

 

 

このように繰り返し会話するうちに、

 

だんだん自分を理解できるようになります。

 

もし、ご本人で、

 

信頼できると思う人が周りにいなければ、

 

自問自答でやってみてください。

 

この場合、自分を「良い悪い」で

 

追い詰めないことが大切です。

 

ここでの目的はただ、気付き、認めることです。

 

認めるとは、評価することではなく、

 

ただ認識するだけです。

 

 

 

 

 

 

本来の自分を取り戻し、

 

喜び楽しむ日々を送られることを、

 

いつも応援しています。

 

 

 

今日も生かされていることに、

 

ありがとうございます。

 

 

 
森山 華伊
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