恐れを小さくする方法
心優しい勇者たちへ
私は大学 1 年生の時に摂食障害と鬱になり、
3 年生の時に退学しました。
当時は病識がなく、
心療内科やカウンセリングも今ほどメジャーではなかったので、
発病から病識を得るまでの 8 年間、
誰にも相談できず自分の異変を隠していました。
いいえ、「誰にも相談できず」ではないですね。
初めから、「誰かに相談する」という選択肢すら思いつかなかったので、
「相談したいけどできない」のではありませんでした。
振り返れば、自分の内面を話すことは、
幼い頃からしてこなかったことに、
今更ながら唖然とします。
どうしていたら攻撃を受けないか、
どう答えれば相手の機嫌を損ねず事なきを得るかと、
対人関係は緊張で身構えてばかりでした。
私の母は大変な心配性だったため、
育児を完璧にこなし、
私は乳児の頃から「泣く」という自己表現を学べず、
その後も表現の乏しい人生を歩みました。
表現をしないと、
何を考えているのかわからないと言って、
周囲の人間は、取っ付きにくさを感じるものです。
周囲からどのように思われているかを敏感に感じ取っていますが、
自分の内面をさらけ出すことは、
とてもできるものではないと、
周りに同調したり、人のあとについて行くといった他者主体の生き方でした。
人に自分の弱さを打ち明けることは、
勇気がいることですよね。
自分の弱さを知ったら、
相手(親、特に母親)が悲しむのではないか、
見捨てられるのではないか、
病気に逃げていると思われやしないか・・・など、
様々な恐れが沸き起こってくるでしょう。
しかしこのような恐れは、実際に起きていることではなく、
自分の想像の中で作り上げた幻想なのですよね。
また、過去にこんな風になったから、
今回も同じようになるに違いないといった一般化も然りです。
では、どうしたら恐れを手放し、前へ進めるか。
ひとつひとつ、恐れの感情を点検していき、現実に沿って、思考を修正していくことを繰り返します。
例えば、人が怖いとしましょう。
過去に何か嫌なことを言われたことを、
今も引きずっていて自分に制限をかけています。
現在の目の前の人にも、
未来に出会う人までにも拡大し、
過去の人と同じように
傷つけられるのではないかと恐れています。
実際に起きてないうちに、
あれこれと悩んでしまいますが、
その負のループからチェンジするために、
「同じことが起こるとは限らない」と、
まず考えてみましょう。
または、A さんがこういう反応をしたからといって、
A さん以外の人も同じ反応をするとは限らないということです。
あるいは、自分も人に対して、
こういう「部分」が嫌だと感じて良いということ、
関係性によってはそれを伝えて良いということを、
頭で考えます。
あえて「部分」と使ったのは、
全体の内の一部であって、
その嫌だと感じていることが、
その人そのものではないということを伝えたかったからです。
人より自分を下にして、
責められないようにして生きてきたなら、
人と対等に立つよう意識してみます。
口癖になっている「すみません」や、
ぺこぺこ頭を下げて腰を低くすることを、
意識して減らしていきます。
無価値感を深めるようなことをしていることを、
潜在意識から顕在意識へと掘り起こすには、
自分を観察することです。
良い、悪いのジャッジなしで、
ただただ、見つめます。
そこで自分を傷付けている自分を見たら、
立ち止まって、現実的な思考に改めます。
自分を傷つける方向の思考から生じた恐れは、
次第に小さくなり、色々な思考を見つけ、柔軟になっていきます。
ある事ばっかりに囚われていたことが、
色々取り入れていく面白さを身に付けていくでしょう。
こだわりの檻の中に閉じ込めたのは、
自分自身であったと気付いたとき、
自分を許し・・・
過去を許し・・・
親を許し・・・
人の弱さを受け入れられる自分へと成長しています。
それを学ぶために、
今の苦しみがあるのです。
あなたは、必ず乗り越えられます。
本来の自分を取り戻し、
喜び楽しむ日々を送られることを、
いつも応援しています。
今日も生かされていることに、
ありがとうございます。
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