母との和解、そして・・・
心優しい勇者たちへ
82 歳の母が、最近体調が良くなくて、
今日も付き添って病院へ行きました。
昨年の夏、一人娘が 25 年の摂食障害から解放されたことで、
粘り強く支え続けた気丈な母は、一気に力が抜けたのでしょうか。
近頃みるみる弱くなってきたので、 実家に度々帰り、
親子 3 人で会話することが増えてきました。
母の老いが皮肉にも、母娘の距離を急速に縮め、
長年の仲違いを埋め合わせるかのように、
思いやりが自然に湧き出るようになりました。
あと何年、一緒に過ごせるだろうと、思い巡らすことが多くなった今、
摂食障害やひきこもりで一番辛かったとき、
母に伝えられなかったことを、当時の私の気持ちを振り返って手紙を書きます。
摂食障害やひきこもりで悩まれているあなたのお子様も、自立と依存の両極端を行き来し、
葛藤の日々を送っているのかもしれません。
*****
お母さんへ
甘えちゃいけないと思っている。
早く自立して、人並みに働いて、家庭を持って、安心させたいと。
いつからだろう。
お母さんの手料理が食べられなくなって、
優しい眼差しも、不安を隠した微笑みも、触れようとする手も、
一切合切受け付けなくなったのは。
本当は、大好きなんだよ。
心労で倒れやしないか、いつも心配、
お父さんとお母さんの会話や生活音に、壁越しから聞き耳をたてている。
お父さんの焦り苛立ち、お母さんの嘆き悲しみ、ちゃんとわかっているよ。
罵り合った後は、これでもかというほど自分を責めている。
そんな素振りは絶対に見せられないけど、本当は、「ごめんね」って謝りたい。
「ありがとう」って笑顔を向けたい。
本当は、本当は、仲良くしたい。
何故だろう。
普通に会話ができない。
喉元はキュッと塞がれ、絞り出すような聞き取れない声。
ほとんど、「うん」か「ううん」か、無言だね。
なんとかしなきゃと、いつも思っているよ。
でも、不安だらけで心許無く、毎日が無意味に過ぎていく・・・
人が生きる意味がわからない。
どうせいつかはみんな死ぬのに、
何のために人は生きるのか、教えて欲しい。
*****
本来の自分を取り戻し、
喜び楽しむ日々を送られることを、
いつも応援しています。
今日も生かされていることに、
ありがとうございます。
森山 華伊
「落ち着き道」をナビゲート
ひきこもり・摂食障害の子供を抱える母親のための
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